
旬のマルベリーでジャムを作ったのに、砂糖を控えたら思ったより固まらない…。

私も初めて手作りしたとき、
「これって失敗?」と不安になりました。
実は、マルベリーは砂糖を控えると固まりにくい果物です。
500gのマルベリーに対して砂糖100gで作ったところ、
市販ジャムのようには固まりませんでした。
ただ、ゆるく仕上がっても失敗ではありません。
フルーツソースのように楽しめるのも、手作りならではの魅力です。

この記事では、
- 固まりにくい理由
- 自然なとろみを出す工夫
- おいしい活用法
をご紹介します。
マルベリージャムが固まりにくい理由|果実の特徴と栄養
マルベリー(桑の実)は色の濃い果実ならではの成分を含み、家庭でも育てやすい果物ですが、ジャム作りでは少し注意が必要な特徴があります。
マルベリージャムが固まりにくい理由
市販のジャムのようなとろみが出にくいのは、果実に含まれる「ペクチン」が比較的少なく、砂糖を控えると固まりにくくなりやすいためです。
ジャムは一般的に、
- 果物に含まれるペクチン
- 砂糖
- 酸(レモンなど)
のバランスによって、とろみが生まれます。
そのため、甘さ控えめで作ると、どうしても“ゆるめ”に仕上がりやすくなります。
自宅のマルベリーが大豊作でした
今年も自宅の庭に地植えして育てている5年目の「マルベリーシャルロットリュス」がたくさん熟してきました。
家庭でも育てやすかった「シャルロットリュス」は、初めてマルベリーを育てたい方に良いと思います。

マルベリーは成長の勢いがとても強く、野生化した大木を見かけることもあるほど生命力のある植物です。大きくなりすぎないように剪定しても、毎年たくさんの実をつけてくれます。
熟した黒いマルベリーはクセのないやさしい甘さがあり、ブルーベリーよりもあっさりした味わいです。未熟な実は赤く、ラズベリーのような見た目をしています。
ただ、収穫前に「白くなって落ちる菌核病」に悩まされるようにもなります。▼桑の実が白くなる原因や、我が家で続けている無農薬対策はこちら
私の場合は、生のマルベリーを食べるとのどが少しかゆく感じました。加熱すると気になりませんでしたが、気になる場合は少量から試す方が安心かもしれません。
また、ホワイトマルベリーなど品種によって、果実の大きさや甘み、酸味にも違いがあります。
マルベリーと桑の葉の栄養
マルベリー(桑の実)には、ビタミン類や食物繊維、アントシアニンなどが含まれており、栄養面でも注目されています。
桑という植物は昔から身近な存在でもあり、桑の葉茶や漢方素材として利用されてきた歴史があります。
自宅のマルベリーの葉を使って、実際に桑の葉茶を手作りしてみた体験も別記事でまとめています。
「庭のマルベリーで桑の葉茶を作ってみた|乾燥方法と味をレビュー」
昭和世代にはどこか懐かしい桑の実
昭和世代の私にとって、桑の実はどこか懐かしい存在です。子どもの頃に見た桑畑を思い出しながら、自宅で育てた実でジャム作りを楽しんでいます。
マルベリーは地植えすると大きく育ちやすいため、庭の広さによっては鉢植え管理もおすすめです。特に「シャルロットリュス」は家庭でも育てやすく、生果実を気軽に楽しみたい方にも向いていると感じました。
旬の時期ならではの味わいを楽しみながら、自分好みのジャム作りを試してみてください。
マルベリージャム作りで気をつけたい下準備
マルベリーは実がとてもやわらかく、収穫や下処理の段階で差が出やすい果物です。特に完熟した実はつぶれやすいため、やさしく扱うことがポイントになります。
下準備を少し丁寧にしておくだけでも、ジャムの口当たりや食べやすさが変わってきます。


枝から収穫するときのポイント
完熟したマルベリーは、手で軽くつまむだけで簡単に収穫できます。
ぽろっと取れる感覚が楽しく、毎年この時期の楽しみのひとつになっています。
ただし実がとてもやわらかいため、果汁で指先が真っ赤に染まりやすいです。気になる方は、使い捨て手袋を使うと作業しやすくなります。
また、ヘタ(茎)の部分は薬膳的には食べても問題なさそうですが、口に残りやすいため、ジャムにする場合はできるだけ取り除くのがおすすめです。
細かい作業なので少し根気は必要ですが、仕上がりのなめらかさが変わってきます。
収穫や下処理については、実際にマルベリーを活用している方の動画も参考になりました。野草研究所の道端つくしさんの動画です。
旬のマルベリーは傷みやすいため、収穫したらなるべく早めにジャムに加工すると風味を楽しみやすいです。
固まらないマルベリージャムのおいしい活用法
マルベリージャムは、無理に固めなくてもおいしく楽しめます。ゆるめに仕上がった場合は、ヨーグルトやパン、炭酸割りに使うのもおすすめです。

実際に私も、「市販ジャムのように固まらない…」と焦りましたが、工夫してみると自然な甘さや食感を楽しめる、自分好みの仕上がりになりました。
完熟バナナとマルベリー
砂糖を増やさずにとろみを出したいときは、完熟バナナが役立ちます。
自然な甘さとコクが加わり、やさしい味わいに仕上がります。

- 500グラムのマルベリーに対して、砂糖を100gだけ入れ、20分ほど煮込んでもほとんど固まらなかったからです。
- そこでシュガースポット(黄色い点々)が出た完熟バナナをマルベリーと同じくらいの量加えてみました。
- 中火で焦げないようにヘラで混ぜながら、バナナが溶けるまでさらに加熱。
仕上がりは、市販ジャムのような“ぷるん”とした固さではなく、果実感の残るゆるめのフルーツソースといった感じでした。
それでも甘さは控えめで食べやすく、「これはこれでアリかも」と感じています。
みりん粕とマルベリー
もうひとつ試してみて相性が良かったのが、「みりん粕(こぼれ梅)」です。

みりん粕は、本みりんを作る際にもろみを搾ったあとに残る絞り粕で、発酵由来の自然な甘さとうまみがあります。
3〜6月頃に見かけることが多い季節限定の食材で、私も自然食品のお店で初めて購入しました。
原料は、
- もち米
- 米麹
- 米焼酎
などで、発酵食品ならではの風味があります。
今回は700gのマルベリーに対して、100gのみりん粕を加えてみました。
お酒に弱い私は、ジャムとしてしっかり加熱してアルコールを飛ばしてから食べています。
仕上がりは、バナナよりもしっかりとしたとろみがつき、ケチャップくらいのやわらかさになりました。
パンにも塗りやすく、麹の香りがほんのり残るやさしい甘さで、とても食べやすかったです。
お酒の風味を楽しみたい方は加熱を控えめにしたり、みりん粕を少し増やしたりしても違った味わいになると思います。
また、みりん粕が手に入りにくい時期は、酒粕や甘酒を使ったアレンジも楽しめそうです。
発酵食品ならではのコクが加わるので、砂糖控えめでも満足感のある味わいになりました。
季節限定で見かけることの多い「みりん粕(こぼれ梅)」は、ジャムや甘酒作りにも使いやすい発酵食品です。
手作りマルベリージャムを保存するための道具
マルベリージャムが固まらなかったとしても、それは失敗ではありません。
果物の特徴を知りながら、自分の暮らしに合った楽しみ方を見つけるのも、手作りジャムの魅力だと思います。

ただし、甘さ控えめの手作りジャムは保存性が低くなりやすいため、保存容器の煮沸消毒はしっかり行いたいところです。
私の場合は、大小合わせて6個ほどの瓶を一度に煮沸できる大きめの鍋がとても役立ちました。
手持ちの小鍋では瓶が入りきらず困っていましたが、深さのあるHALムスイ24cmだと一度にまとめて煮沸できて助かっています。
瓶の煮沸消毒をまとめてできる深鍋があると、季節仕事がかなりラクになります。
無水鍋の使い心地については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
まとめ|固まらないマルベリージャムは失敗じゃない
旬のマルベリーでジャムを手作りしたものの、
「思ったより固まらない…」と不安になることがあります。
特に砂糖を控えめにすると、マルベリーは果実の性質上、どうしてもゆるめに仕上がりやすくなります。
ですが、固まらなかったからといって失敗ではありません。
フルーツソースのようにヨーグルトにかけたり、パンに塗ったり、炭酸で割ったりと、手作りならではのおいしい楽しみ方があります。
今回私は、完熟バナナやみりん粕なども加えながら、自分好みの味やとろみを試してみました。
市販ジャムのような固さにこだわらず、自分好みの味を楽しめるのも、手作りの良さだと感じています。
マルベリーは実だけでなく、葉も活用できる植物です。
マルベリーは、
実だけでなく葉まで暮らしに活かせるのも魅力でした。





